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留学レポート(ドイツ ハンブルク大学)

ハンブルクで過ごす時間も半分が過ぎてしまって、まだまだここで勉強していたいなという気持ちです。語学のクラスは講師やクラスの参加者によってクオリティがまちまちで、授業時間をフル活用して勉強できるクラスはなかなか少ないです。その中でも自分が吸収できる部分をすべて学ぶつもりで受けていくことで、得るものは大きいと思います。1月のはじめには2つ小さいプレゼンがあるので、準備中です。しかし、やはり興味深いのは自分の専門の授業で、ドイツ近代文学研究についての講義はたいへんおもしろく、毎回わからないなりにノートを取って、単語を調べて、文学研究に関する用語も学べるので意義があると感じています。ただ、専門用語は辞書になかったり、ドイツ人の友人に聞いてもわからかったりするので、その点は困っています。最近自分の卒論に関係のある分野を扱っているのでさらにおもしろく、もっと専門の講義を取っておけばよかったと後悔しています。そして、やはり会話能力の向上にはタンデムでの練習が役立つなと感じます。12月になって新たにタンデムパートナーが増えて、嬉しいことです。タンデムでは辞書では調べられない微妙な言葉を何人もに聞くのが楽しいです。最近は「ついでに」や、「どうせ」と「折角」、「むしろ」を何人にも質問してみて、やっと感じが掴めました。

それから、卒業論文のテーマにするつもりのFriedrich Dürrenmattの戯曲の上演を観ることができました。運よくハンブルクでの上演があってよかったです。戯曲をすでに日本語で読んでいるので筋は追えても、ドイツ語がほとんどわからず、自分の勉強したいことが理解できないことが悔しくて、もっと勉強しようと思いました。

 週末はやはりコンサートによく行っています。ハンブルクの有名なオーケストラ、北ドイツ放送交響楽団をやっと聴きに行ったのですが、なかなかに素晴らしかったです。学生なので20程度で聴くことができました。それから興味のあったジャズギタリストがハンブルクに来ると知って、聴きに行ってきました。友人とビールを飲みながらジャズクラブで生演奏を聴く週末の夜、ほんとうにいいなと思いました。

12月末からの冬季休暇はドレスデンに行ってきました。あまりの街の美しさに、このような景色を見るためだけに旅行をするのも良いものなのだなとやっと気づきました。今まではコンサートなどの具体的な目的がある場所にだけしか出かけてこなかったのですが、見識を改めました。ヴァイナハツマルクトも日本にいるときはそこまで興味がなかったのですが、やはり実際に行ってみると心が躍りました。それから、1223日の夜にICEに乗っているとコンパートメントが一緒になっただけの人がほとんど全員Froh Weinachtと言って降りて行って、はあ、なるほどそのような慣習なのかと驚きました。クリスマス休暇を振り返ってみると、ホストファミリーと話す機会はいつも通りありますし、友人とタンデムという名目でお茶を飲んだりしていたので、休み中もドイツ語を日々聞いて使っていたな、と思います。

立野真央